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vol.48 「もう年だから」を理由にしない 勝手な判断で病院に行かないのは要注意

2020-04-16
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画像はイメージです



超高齢社会であるわが国では、「もう年だから」というフレーズが日常茶飯事に聞かれるようになっている。この先さらに高齢化が進むことを考えれば、こうしたフレーズを聞く場面はさらに増えるだろう。例えば、「耳が遠くなった」といって二度聞きするとか、「膝や腰が痛い」などの身体機能に関わることで「年だから仕方ない」というようなやり取りだ。
 ただ、このような判断で病院に行かない、相談しないというのは要注意だ。
 例えば、耳が遠いという場合、補聴器を付けるのが格好悪いと、聴こえているふりをしてしまったり、補聴器装着をかたくなに拒む高齢者は多い。
 だが、2017年7月の国際アルツハイマー病会議でランセット国際委員会が「認知症の症例の約35%は潜在的に修正可能な9つの危険因子(難聴、高血圧、肥満、糖尿病など)に起因する」と発表しており、「予防できる要因の中で、難聴は認知症の最も大きな危険因子である」と指摘されている。
 私は、聴こえについての専門家ではないから、この指摘についての信憑(しんぴょう)性は何ともいえないが、このような会議で発表されたことは知っておいてほしい。つまり、早めに耳鼻咽喉科を受診して補聴器などの装着を検討することで、リスクヘッジできるということだ。
 また、膝の痛みは「変形性膝関節症」(膝OA)の可能性があるので、放置しない方が良いと聞く。
 この膝OAの患者は40歳以上で推計2500万人を超えるといわれているが、「年だから仕方がない」と医療機関に行かなったために症状が悪化し、転倒による骨折で要介護者になる可能性も高いというから大問題だ。
 現に、塩野義製薬の17年1月の調査結果を見ると、膝OAの痛みを感じながらも医療機関受診まで時間がかかった理由として「そのうち痛みが治まると思ったから」「年齢的な体の衰えや運動不足が原因で、疾患だと思わなかったから」が挙げられている。まさに、「年だから」と放置して悪化させてしまう典型例だ。
 人生100年を健康で生き抜くには「年だから」というのは禁句だということを肝に銘じよう。


=夕刊フジより転載


 

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このコラムを書いた人:「オヤノコト.マガジン」編集長 大澤 尚宏(Osawa Takahiro)
著書『そろそろはじめる親のこと』(自由国民社)

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