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vol.52 介護施設が軒並み休業・・・不測の事態に備えを

2020-05-14
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画像はイメージです



「人生100年時代 これから、どうする」というテーマで連載しているが、新型コロナウイルス感染症の影響で外出自粛や経済活動が止まり、社会全体が低迷・混乱状態に陥っていることは間違いない。
これまでテレビや新聞で「人生100年時代をサポートします」と、さまざまな分野の企業が商品やサービスの売り込みに余念がなかったが、今や個人も企業も悠長に構えてばかりもいられなくなってきた。
それこそ、目の前の日々の暮らしをどうするのか? この先の社会の変化にどう対応していけばいいのか? そんな見えない不安でいっぱいだ。

そもそも人生100年、つまり100歳まで生きるということには、健康やお金、家族を含む人間関係などさまざまな不安が付きまとうわけで、「定年後も時間がいっぱいあるから何しよう」なんて言うほど余裕がないことは読者の皆さんも感じているだろう。
日本人の健康寿命が男女ともに70歳代であることを意識したら、残りの20~30年は誰かの支援のもとに暮らすか、介護されて暮らす可能性だってあるのだから、老後のお金2000万円などと言われても「それでお金は本当に大丈夫か?」とならざるを得ない。

今回のコロナ発生により、(4月末の厚生労働省の調査で分かったが)全国の高齢者向け介護施設、つまり通所介護(ディサービス)や短期宿泊(シォートスティ)などのうち858の事業所が休業したというニュースは看過してはならない。
 休業はしていないものの、サービスが停止している事業所だってある。実際のところ、病院同様に高齢者施設は、家族の面会を辞退しているだけでなく、新規の入居予定者の見学どころか入居さえいったん止めているところまであるという。やむを得ないことだが、そこで働く人たち、そして介護を必要としている本人、家族の生活はと想像するだけでつらい。
このような突発的なことはまま起こりうると考えて備えなければならないし、親や家族の介護に必須な介護保険などから得られる各種サービスもひとたびことが起こった際に無力化してしまうことを知っておくべきである。

だからこそ、「人生100年時代」は自ら学び、備えることが重要なのだ。お金のことだけでなく、介護保険や介護施設のこと、得られるサービスやかかる費用のことなどもしっかりと頭に入れて備えておくことが、人生100年時代の最大のリスクヘッジである。



=夕刊フジより転載


 

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このコラムを書いた人:「オヤノコト.マガジン」編集長 大澤 尚宏(Osawa Takahiro)
著書『そろそろはじめる親のこと』(自由国民社)

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