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リタイア後の生き方① 趣味を生かした「ガレージハウス」 若者たちの地域活性化活動に自身の経験生かす

2021-02-05
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「エドヤガレージ」江戸理さん(撮影:フォトグラファー 八幡 宏)



昭和から平成、日本の男性は、どうしても会社人間になりがちで、会社での顔以外に別の顔をもつことができないままリタイアする人も多いのが現実であった。
だが人生100年時代、リタイア後の30年、40年をどう生きるのか?
リタイア後も、自分らしく生き切るためには、今置かれた環境に流されて暮らすのではなく、あえて先を見据えてもう一人の自分と真摯(しんし)に向き合ってみることも大事なのかもしれない。

そこで今回は、前号でも少しだけ告知した、大手メーカーに勤めながらも地元では自分の趣味を生かしたガレージハウスを建て若者たちの地域活性化活動に自身の経験やネットワークを生かして参加している男性について紹介しようと思う。

彼は、若かりし頃はがむしゃらに会社人間として働きながらも、55歳を迎えた今、地元の二宮(神奈川県)で、趣味も、家庭も両立させ、地域の顔としても人生を楽しんで生きている。そんな彼の生き方について、人生100年時代を生ききるヒントになるのではと思い(憧れも含めて)連載していく。

昨年12月の週末、湘南新宿ラインに揺られて二宮の駅に着くと、改札前には8歳になる息子さんとツナギ姿の江戸理さんが出迎えてくれた。ちなみに江戸さんは平日の昼間は、都内の大手文具メーカーに勤める現役ビジネスマンの顔をもっている。

駅から歩いて2~3分、1階が趣味のガレージ、2階から上が住まいという「エドヤガレージ」に到着。1階のガレージには、今や人生の相棒と呼ぶ「スーパー7」のほか、中古で買ったという「ポルシェ」に「フィアット500」ベースの「コッチネッラ」が整然と収まっていて、さらに各種工具やミニカー、看板類のほか、古き良き時代の雑貨類に真空管ラジオなどが、ところ狭しと並んでいる。クルマ好きにはたまらないシチュエーションだと思う。

もちろん、ここはご家族の住まいなのだが、1階のガレージを開けていると地元の人が気軽に声をかけていく・・・。彼の居住歴はまだ10年、にもかかわらず昔からそこにあるお店のような雰囲気と居心地のよさを醸し出している。

もっとも、ご近所付き合いの一環で地元のみこし会に参加したり定期的にガレージセールを開いたりと、地域の人たちにも気軽に立ち寄ってもらえるように心がけているそうだが、最初からそれを狙って二宮の地に移り住んだわけではないという。
もともとは、大学のデザイン学部を卒業後、件の大手文具メーカーに就職し、持ち前のバイタリティーとチャレンジ精神で突っ走ってきた典型的な「バブル世代」でもある。
 
「いやぁ、あの頃は怖いもの知らずで、とにかくがむしゃらに前向いて突っ走ってました」と言うが、そんな順風満帆な人生に転機が訪れたのは15年ほど前だったという。うまくいっていた仕事と家庭に、思いがけない大きな挫折がやってきた。
(次回へ続く)
  




=夕刊フジより転載


 

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このコラムを書いた人:「オヤノコト.マガジン」編集長 大澤 尚宏(Osawa Takahiro)
著書『そろそろはじめる親のこと』(自由国民社)

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