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リスペクトある介護のためにイノベーションを

2021-09-22
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画像はイメージです


介護保険も2000年にスタートして、すでに20年が経過しました。
介護保険制度が始まった2000年の給付費は3.6兆円程度でしたが、2016年には10.4兆円となり、10兆円の大台を超えています
厚生労働省も、団塊の世代が全員75歳に到達する2025年には給付費が約20兆円に到達すると予測していますが、これは介護保険制度スタート当初の5倍以上に給付費が跳ね上がることになります

もちろん、対策としては地域包括ケアシステムの浸透を積極的に進めていくことになるのですが、そもそも多くのミドル&シニア世代ですら、地域包括ケアシステムも地域包括ケアセンターの存在も機能もあまり理解していないようです。このような実態が続けば、介護保険はますます使いにくい制度になっていくように感じています。

あくまで私見ですが、日本は福祉を「措置」として捉えてきた文化が色濃く残っていると考えています。
「措置」とはそのまま訳せば「①判断を下して、その物事を取り計らうこと。②身を安らかにしていること。また、物事をそのままうちすてておくこと」。
つまり、「お上の意向で施す」ということになります。
このような目線では、高齢になり介護が必要になったら自分の想うような生き方は出来なくされてしまのでは。
人間としての尊厳を奪われると言っても過言ではないと思います。

介護給付費の問題を解決するにしても、いくつもの方法論があるでしょうが、ひとつには「敬意=リスペクトある介護」が育ってくるべきだと私は考えています。
この先、高齢者の生活や介護の現場で「何もさせない」のではなく「何かを積極的にしてもらう(役割を持つ)」というイノベーションが起こって欲しいと切に願うばかりです。

既に変化の兆しは現場で動き始めているようです。
例えば、株式会社あおいけあの加藤忠相代表は「高齢の方に、何かあったらいけないから寝ていてください。座っていてください。と伝えるのは介護なのか?」と問題を提起し、自ら高齢者一人ひとりが自分らしく生きていくために何が出来るかを考えて実践されています。
加藤氏はリスクを恐れず、前例のないことに積極的にトライしていこうとしていますが、まさにリスクを取って行動しなければイノベーションは決して起こらないでしょう。
変化は待つものではなく、起こすものです。

 

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このコラムを書いた人:「オヤノコト.マガジン」編集長 大澤 尚宏(Osawa Takahiro)
著書『そろそろはじめる親のこと』(自由国民社)

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