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「補聴器」ではない「集音器」。補聴器選びは慎重に

2017-10-13
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「オヤノコト」世代のなかには、親の「聴こえ」に不安を感じている人はいないだろうか?
 

先日、私の知人が故郷の親の聴こえが心配で、補聴器をプレゼントして送っておいたにも関わらず、この夏帰省してみたら使っておらずショックを受けたという人を聞いた。

詳しく聞いてみると、親御さんは2~3回装着してみたものの、以前とあまり変化を感じられなかったことから、面倒くさくなって引出しに入れたまま放置していた、ということが判った。
 

親と会話していて「耳が遠くなったな」、「難聴かな?」と感じたら、そのまま放置せず、なるべく早く対処すべきと指摘しているが、先の知人が「補聴器」と言っているものは実は集音器であり、補聴器ではないことをお知らせしておきたい。

そもそも、通信販売で安価に販売している補聴器(らしき機器)を見かけた人も多いだろうし、私の周りでも、通販で購入して親にプレゼントしたという人は少なくない。
 

そもそも新聞や雑誌などの通販で買えるのは「補聴器」ではなく「集音器」である。

もう少し詳しく説明すると、補聴器は薬事法で医療用具に分類されており、購入前、購入後の(個人の聴力に合わせた)聴こえの調整や定期的なメンテナンスなど、販売店サイドの専門性やアフタフォロー体制が問われるが、集音器は医療用具ではないので、製造も販売も特に制約はない補助機器である。 新聞や雑誌の通信販売広告で、集音器であるにも関わらず、「補聴器」と謳っているのをよく見かけるので、勘違いしてしまうのも無理はない。 だが、医療用具である補聴器も、購入の際には充分注意が必要だ。
 

昨年の2月に国民生活センターが発表した資料によれば、「補聴器を買ったが高くて支払えないので解約したい」「期待したほどに聴こえが改善されないので解約したい」といった補聴器の契約に関する相談が多く寄せられているという。
 

相談事例としては、「認知症気味の高齢者が家電量販店で補聴器を購入したが、聴こえないので返品に行ったら、より高額なものを買わされた(だが、この補聴器も聴こえないので使わなくなってしまった)」や「視聴した補聴器は聴こえたのに、購入したものは何度調整しても聴こえない」「眼鏡店で高額な補聴器を購入したが、その後病院で『補聴器は使用しないほうがよい』と診断され、キャンセルを申し出たが拒否された」などが挙げられていた。なかには高額な補聴器を言葉巧みに勧め購入させるケースが多いのかも知れない。
 

「補聴器が必要かな」と思ったら、まず専門医に相談し、購入する際には信頼できる販売店を選ぶことが大切だ。「オヤノコト.ステーション」でも補聴器についてのセミナーや信頼できる補聴器店の紹介などをしているので興味がある人は相談して欲しい。

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このコラムを書いた人:「オヤノコト.マガジン」編集長 大沢 尚宏(Osawa Takahiro)

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