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vol.10 有料老人ホーム等の入居資金計画について考える

2019-07-19
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金融庁の報告書により「老後の生活費が2000万円不足」という話題が盛り上がり、その後、麻生太郎副総理兼金融担当相が火消しに追われたのはご承知のとおりだ。  
マスコミだけでなく、「100年安心の年金制度と言ってたのは何だったんだ!」と息巻いている方も多い。年金制度の現状と将来展望に裏切られた感を持った人もいると思うが、一方で、「老後は年金だけで暮らしていこう、暮らしていける」と考えていた人は果たしてどれくらいいるのだろうか。  

実際に年金だけで暮らしが成立するなら、老後に向けた資産形成や運用は意味がない。だが、ほとんどの人は何かしらの資産を形成する努力をしているはずだ。つまり、年金だけでは足りないことを現実的には理解しているのだ。  
筆者のオフィスが運営する「オヤノコト」相談室では、夕刊フジと連携して有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の入居相談・紹介を行っている。
( 相談料は5000円。問い合わせは夕刊フジ編集局「オヤノコト」相談係 =ファクス03-3231-2670、メールoyanokoto@fujinews.com)。  

ベテラン「オヤノコト」相談員の角田裕之氏らが個別にアドバイスしているが、その中で最近、「年金だけで費用が賄えるホームを紹介してほしい」という相談が増え、相談員らは苦慮している。  
現実的に、年金だけで賄える有料老人ホームやサ高住は皆無に等しい。あったとしても安心して紹介できるものは少ない。  
「年金だけ」というケースでは民間事業である有料老人ホームやサ高住の紹介はできないので福祉施設の相談窓口を紹介している。
しかし、福祉施設の利用も簡単ではないことは理解しておきたい。  
また、「ホーム入居後の資金支払計画は何歳まで考えればいいか?」という相談も多い。それはつまり「自分は何歳まで生きるか」を質問されているのと一緒で、まさに神のみぞ知るとしか言いようがない。  
あえて言うなら、「人生100年時代」といわれているのだから、やはり100歳までの資金計画を立てて有料老人ホーム等の利用を考えてほしいというのが、心苦しいが本音なのである。

=夕刊フジ2019年6月20日より転載

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このコラムを書いた人:「オヤノコト.マガジン」編集長 大澤 尚宏(Osawa Takahiro)
著書『そろそろはじめる親のこと』(自由国民社)

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