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「オヤノコト」相談員に最新の備えについて聞きました! 人生100年時代に備える保険とは

2018-02-06
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人生100年時代――いったいどんなリスクがあって、そのためにはどれくらい備えておけば、100歳まで安心して暮らすことができるのでしょうか。そう気になり始めると、新聞や雑誌でよく見かける「保険」が気になってきますが、どのように選んだらいいかとてもわかりにくいものばかり。
そこで、「オヤノコト」相談員でファイナンシャルプランナーの髙井豪さん、藤井亜也さんにお話を伺いました。

キャッチーな名称に惑わされず、自分に必要なものを見極める! 「生涯保障保険」

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「生涯保障保険」とは、死亡保障を行わないかわりに、生きている他の加入者の年金額を大きくする仕組みの【個人年金】です。たとえば、50歳から70歳まで保険料を払い込むと、70歳から年金を受け取ることができます。受け取りは、一括、5年、10年、終身を選べます。


【メリット】
●確定申告や年末調整で、個人年金保険料控除が受けられること。
※ただし、一括で受け取る場合と5年間で受け取る場合には適用されません。
●医療告知をしなくても加入できること。つまり病気をしていても加入できるのです。
●コツコツ貯めるのが苦手な人でも強制的に貯められて、5パーセント程度は増えること。運営する保険会社に対する安心感もあります。

【デメリット】
払い込んでいる途中で死亡したり、解約したりした場合、返戻率が低く、払い込んだ金額よりもマイナスになってしまうこと。

<注>保険会社により保障内容等は異なりますのでご注意下さい。

藤井さんからのアドバイス!
●保険会社の担当者には、メリットだけでなく必ずリスクもしっかり確認しましょう。そして、そのリスクをカバーするような商品はないか提案してもらうのも良いでしょう。また、年金として毎年もらえる金額を算出してもらうことも大切です。その際、どれくらいの年金額がほしいかを考えて、そこから逆算して設定することもできます。そして、毎年もらえる年金(保険金)を生活費の不足分に、固定資産税の支払に、など使い道を決めておくと良いかと思います。


髙井さんからのアドバイス!
●例えば、月々5万円積み立てられる余裕があるのなら、全額生涯保障保険にするのでなく、3万円を生涯保障保険に、2万円は違う商品にすることをおすすめします。
大切なのは、「“生涯保障保険”というキャッチーな名称に惑わされない」こと。
保険会社は、消費者が気になる点をとらえてインパクトのある名称をつけることが多くあるようです。必ずしもその名称が正しい保険の内容を表しているとは限らないので、正式名称は、大きく出ている保険名称の下の記載をチェック。そこを確認すれば、保険の性格はおおむね理解できるそうです。

公的保険があてにならない時代。 自分で備える介護への備え。 「民間介護保険」

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民間の介護保険のほとんどが医療保険の特約で、掛け捨てです。要介護2(一部は要介護1)と認定されれば、一時金がもらえます。一時金の用途は何でもかまいませんが、自宅の段差解消やリフォーム、手すり取り付け、車いすや介護ベッドなどに使う方が多いようです。ちなみに、これらの費用は目安として70~80万円程度かかるそうです。

藤井さんからのアドバイス!
●加入を検討する場合、どういう状態(要介護度)になれば保険金が出るのか、要介護の基準をチェックしてください。保険会社が決めた独自の基準がある商品もあります。また、国の基準に合わせて変わることもありますので確認が必要です。多くが介護保障は特約のものが多いので、ご自身が加入している医療保険に介護保障の特約があるか、追加できるのかを確認しましょう。

髙井さんからのアドバイス!
●特約タイプではなく、単体の介護保険もあります。「掛け捨てではない、終身タイプの保険です。要介護と認定されず死亡したときには死亡保障が受け取れるもので、返戻率の高い外貨立てのものが好調です」。民間介護保険を検討している人は、特約タイプと単体タイプとを比較してみるといいですね。
●国の介護認定基準が厳しくなる傾向にあり、公的な保険や年金があてにならないので、自分で備える時代です。介護は長く続きます。保険外の自費治療をしたり、若くて介護状態になると収入が断たれたりすることもあると、貯金を切り崩すことになる。自分のためというより、家族のためにお金はあるに越したことはありません。民間介護保険は、介護はもちろん病気でも何に使ってもいいのでおすすめです。早いうちから情報収集をしておくといいですね。

親世代でも加入しやすい 引受基準緩和型医療保険

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“85歳からでも入れる”などとうたった医療保険、広告などで目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。この保険、「引受基準緩和型医療保険」(以下、緩和型)というのが正式名称で、医療告知項目が少ないので、高齢でも通常の医療保険より入りやすい保険です。通常の医療保険だと、「持病をお持ちのご高齢者の方が加入できるケースが少ない」と藤井さん。それが緩和型だと、例えば数年前に手術をしている人や、現在通院中という人でも加入できるのです。若いときに病気をしている親世代でも、緩和型なら加入できる場合も。
そのため、「勤務先の団体加入で安く医療保険に入っていたけれども、定年で保険がなくなったため新たに入り直したいという親世代や、そもそも医療保険に入っていないという親世代には、緩和型は入りやすい」と藤井さんはすすめます。

では、昔加入した医療保険があるという親世代はどうでしょう。髙井さんは「緩和型には、先進医療をする場合や骨折をした場合に保険金が下りるタイプが多いので、特約で緩和型をつけるのもおすすめです」と言います。白内障の先進医療による手術やがんの先進医療を受けると、数十万から数百万円と高額になるので、保険金でまかなえると安心です。まずは、現在加入している医療保険の特約を確認しましょう。

お話をお伺いした方


「オヤノコト」相談員 藤井亜也
独立系ファイナンシャルプランナーならではの中立的な立場で、身の周りのお金に関する様々なことについて、トータルなアドバイスをします。私といっしょにお金の不安を解消し、夢の実現をめざしましょう。 ●資格 ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー、相続診断士、プライベートバンカー、日本心理学会認定心理士、産業カウンセラー(株式会社COCO PLAN 代表取締役社長)


「オヤノコト」相談員 高井 豪
「終活」というと、その内容の幅はとても広く、具体的には①年金②介護③保険④相続⑤葬儀と供養の5 項目について知ること、問題を解消することがポイントです。皆さんが持っている課題はそれぞれ異なりますので、まずはどこに課題があるか? を知ることから一緒に始めましょう。 ●資格 ファイナンシャルプランナー、終活カウンセラー上級インストラクター、終活アドバイザー、ドルコスト平均法アドバイザー  (タカイ インターナショナル 代表)

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ライター:坂口鈴香(Suzuka Sakaguchi)
20年ほど前に親を呼び寄せ、母を看取った経験から、人生の終末期や家族の思いなどについて考えるように。施設やそこで暮らす親世代、認知症、高齢の親と子どもの関係、終末期に関するブックレビューなどを執筆 してきました。これまでに訪問した親世代の施設は100カ所以上、お話を聞いた方は数えきれません。今は「オヤノコト」が自分のコトになりつつあり、自分の変化も観察しているところ。

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