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あなたの親は大丈夫? この夏、脱水症・熱中症から親を守るには

2017-07-31
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昨年の夏期( 5~9月)に熱中症で搬送された方のうち、50・0%が65歳以上の高齢者だったという怖いデータがあります(消防庁調べ)。親世代の脱水症や熱中症を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか? 河北(かわきた)総合病院の救急部で救急現場に詳しい金井信恭先生にお話をお伺いしました

脱水症は夏だけではない

親世代は「痛い」「つらい」と言わない人が多く、「夏は暑くて当たり前」とギリギリまで我慢しがちです。しかも加齢に伴い暑さに対する感覚が鈍くなっていますし、高齢になると、症状が数日かけて進行することもあるので発症に気づきにくいのです。そのため、病院を受診した時にはすでに重症ということも珍しくありません。
そもそも親世代は身体の水分量が減っています。成人は身体の約60%が水分なのに、親世代は50%しかありません。その上トイレが近くなるのを嫌って、水分を控える人も多い。そのため、脱水症は夏に限らず四季を通じて起こるのです。
親世代の様子がいつもと違う、尿が出ていないようだ、皮膚や口中、唇が乾いているなどの症状が見られたら、脱水症を疑いましょう。そしてかかりつけ医や、医療相談のコールセンターなどに相談してください

熱中症は屋内でも起こる

熱中症は、高温環境下で体温調節機能が破たんするもので、同時に脱水を引き起こしていることが多いので注意が必要です。特に親世代は自宅内で日常生活をしていても発症するので、家の中にいるからと安心はできません。持病のある親世代は、かかりつけ医と日ごろから熱中症対策について相談しておいたほうがいいでしょう。
熱中症かもしれないと思ったら、次のような応急措置をしてください。
・涼しい場所に移動させるか、クーラーをつけて部屋の温度を下げましょう
・衣服を脱がせて、身体の表面に霧吹きで水を吹きかけましょう。冷水だと血管が縮むので、ぬるま湯で
・身体を冷やしましょう。太い血管のある脇の下、首、足の付け根などが効果的・意識がある場合は、飲み物を与えましょう
※高齢の場合は、急激に症状が進行する場合があるので、自己判断せず状況に応じて救急車を呼んでください

熱中症には症状の進行に伴って3つの段階があります

重症度Ⅰ度
めまい、立ちくらみがある
筋肉のこむら返りがある(痛い)
ふいてもふいても汗が出てくる

重症度ⅠⅠ度
頭ががんがんする(頭痛)
吐き気がする・吐く
身体がだるい(倦怠感)

重症度ⅠⅠⅠ度
意識がない
身体がひきつける(痙攣)
呼びかけに対し返事がおかしい
まっすぐに歩けない・走れない
高い体温である

室内での熱中症を防ぐには

・こまめな水分補給を
・室内の風通しをよくする
・涼しい素材やデザインの服装で過ごす
・カーテンやすだれで強い日差しをさえぎる
・エアコンを効果的に活用する

「今日も暑くなりそうだ」と思ったら、環境省のサイトで親の住んでいる地域の熱中症予防のための指標「暑さ指数」をチェックしてみては。気象庁の「高温注意情報」や「異常天候早期警戒情報」なども参考になります。
 

取材協力:
社会医療法人 河北(かわきた)医療財団 河北(かわきた)総合病院
http://kawakita.or.jp

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ライター:坂口鈴香(Suzuka Sakaguchi)
20年ほど前に親を呼び寄せ、母を看取った経験から、人生の終末期や家族の思いなどについて考えるように。施設やそこで暮らす親世代、認知症、高齢の親と子どもの関係、終末期に関するブックレビューなどを執筆 してきました。これまでに訪問した親世代の施設は100カ所以上、お話を聞いた方は数えきれません。今は「オヤノコト」が自分のコトになりつつあり、自分の変化も観察しているところ。