35歳を過ぎたらオヤノコト!ご一緒に、これからの暮らし、
親子のコミュニケーションを考えていくサイトです。

文字サイズ:

親のこと、老後のことのご相談はこちら
03-6265-0446

親世代も 子世代も知っておきたい「老後のお金、医療・介護のこと」 vol.1

2017-09-05
Tweet facebook share Email

平均余命が伸び、老後の時間が長くなっています。
どんな老後を過ごすのかを考えるとき、真っ先に来るのがお金の問題です。
介護などのリスクにはどう備えておけばいいのか、親世代や子世代のマネープランはどうしたらいいのか、「オヤノコト」パートナー相談員でファイナンシャルプランナーの藤井亜也さんにお話を伺いました。

医療費がかさむ三大疾病に備えておく

日本人は、世界でもトップクラスの平均寿命と健康寿命を誇っています。しかし平均寿命と健康寿命の差が10年ほどあります。この期間は、一人で自立して生活するのがむずかしくなる状態であることを意味します。

加齢に伴い病気やケガなどのリスクは高まり、ピークは70代。特に注意しておきたいのが、三大疾病と言われるガン、心疾患、脳血管疾患です。ガンは再発率も高く、脳血管疾患は最も要介護につながる病気です。大きな手術が必要になったり、薬代が高額になったりするので、これらへの備えは大切です。
 

介護が必要になると介護保険自己負担分に諸費用がかかる

介護が必要な状態になり、介護認定を受け、公的介護サービスを利用すると、在宅の場合、介護度に応じた介護保険の自己負担分だけでなく、紙オムツ代や消耗品費などもかかります。施設を利用する場合、特別養護老人ホームは最も安価ですが、要介護3からしか入所できず、待機者数も多く、数年待ちなのが実情です。さらに、個室に入ると月10数万円はかかります。介護付き有料老人ホーム(介護型)は、月々の利用料に、介護費用、消耗品費、食費などが上乗せされます。入居する前に親の資産を見直して、どれくらい使えるのか試算しておきましょう。そして、諸費用を考慮して予算よりも低めの利用料のホームを選んでください。

高齢者のための施設にはどんなものがある?

●特別養護老人ホーム(特養)相部屋7 ~8 万円、個室13~15 万円
社会福祉法人や地方公共団体が運営主体となっている公的な介護施設です。
対象 :  要介護3以上の方
かかる費用 : 賃料、食費、生活費(日用品・消耗品費など)、介護保険自己負担分(1割または2割)

●サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)10 ~25 万円
見守りサービスと生活相談サービスが付いた高齢者向けのバリアフリーの賃貸住宅です。
対象 : 60歳以上の高齢者または要介護・要支援認定を受けている60歳未満の方が対象
かかる費用 : 敷金、月額費用(家賃、共益費、安否確認・生活相談サービス費、専用住戸の光熱水費、必要に応じて食費)、介護保険を利用する場合は自己負担分(1割または2割)

●介護付き有料老人ホーム(介護型)14 , 5 万円~ +α
食事や生活サービス、介護を提供する施設です。
対象 : 入居時に要支援・要介護の認定を受けている方が対象
かかる費用 : 前払金(入居一時金)0~数千万円
月額費用 : (家賃14,5万円~高額なものまで施設によって異なる、管理費、食費)、生活費(水道料、電気代、電話代、日用品・消耗品費など)、必要に応じてかかる費用(おやつ、行事参加費、医療関係費、介護保険自己負担分1割または2割、介護用品費など)

介護保険の支給限度額と自己負担限度額とは

●公的介護保険制度のサービスを利用できる人は?
①原因を問わず要介護(要支援)状態と認定された第1号被保険者(65歳以上)
②末期がんなどの加齢に伴う特定疾病(16種類)が原因で、要介護(要支援)状態と認定された第2号被保険者(40歳以上65歳未満)

●住宅改修費
200,000円(原則として1回限り)

●福祉用具購入費
100,000円(1年)

2016年4月現在
※支給限度基準額は、若干の地域差があります。
※自己負担額は、上記の支給限度基準額の1割または2割(所得により異なる)。2018 年には、介護保険の見直しにより、現役並みの所得の親世代の自己負担額
を3割に引き上げることが決まっています(2017 年4月現在)
※公的介護保険制度のサービスを利用するには、まず要介護認定の申請が必要です。手続き・詳細については、お住まいのエリアの地域包括支援センターへ

●通院や送迎
「病気=入院」ではありません。今は、ガンでも入院期間は短くなる傾向にあります。その分通院する期間が長くなるので、タクシー(介護タクシーなど)で通院するなど、交通費が意外とかかります。子世代が同行したり送迎したりすることも考慮に入れて、医療保険に通院給付特約をつけておくと良いでしょう。

●介護保険以外の在宅サービス(配食、家事代行サービス)
骨折やケガで介助が必要になったり、家事がおっくうになることも。配食や家事代行(料理や掃除、買い物など)の公的介護保険外のサービスを利用することも可能です。自治体や社会福祉協議会が安価に提供している場合もありますが、民間のサービスも多く参入しており、価格帯も幅広くなっています。
例) 民間の配食サービス:
普通食(ごはんつき):594 円~、
カロリー食・やわらか食(ごはんつき):820円~
民間の家事代行:3,300円~(1時間)

お話してくださったのは
「オヤノコト」パートナー相談員 藤井亜也 さん
独立系ファイナンシャルプランナー(AFP)として、マネープラン・ライフプランなどについて中立的な立場からのアドバイスを行う(株式会社COCO PLAN 代表取締役社長) 。

Tweet facebook share Email

掲載の記事・調査データ・写真・イラストなどすべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信などを禁じます。転載・引用に関する規約はこちら>>

ライター:坂口鈴香(Suzuka Sakaguchi)
20年ほど前に親を呼び寄せ、母を看取った経験から、人生の終末期や家族の思いなどについて考えるように。施設やそこで暮らす親世代、認知症、高齢の親と子どもの関係、終末期に関するブックレビューなどを執筆 してきました。これまでに訪問した親世代の施設は100カ所以上、お話を聞いた方は数えきれません。今は「オヤノコト」が自分のコトになりつつあり、自分の変化も観察しているところ。

こちらの記事もおすすめ!