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入居者、職員、地域、みんなで暮らしをつくりあげる大きな「我が家」

2017-08-16
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▲相良さんご夫妻。見学のとき、玄関の白い壁を見て「ここに(紀子さんの)作品を飾りたい」と思われたそうです

シニアのためのこれからの賢い暮らし方とは 以前、横浜の都筑区にあるホームをレポートしたことがある長谷工グループ「生活科学運営」が運営する「ライフ&シニアハウス」。今回は、西武新宿線・池袋線「所沢駅」から徒歩約10分、にぎやかな商店街「プロペ通り」を抜けた先にある「ライフ&シニアハウス所沢」を訪ねました。介護付有料老人ホームだとは気づかずに通り過ぎそうな、この「ハウス」での暮らしぶりをレポートしてきました。

真面目な運営姿勢。互いに気遣う雰囲気に満足

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編集部は、まず、入居して9カ月になる相良健二さん(78)、紀子さん(71)ご夫妻にお話しを伺いました。お二人とも「ライフ&シニアハウス所沢」の環境が大変気に入っておられるご様子。「自宅は都内にありましたが、高齢化が進み、ご近所に空家が多くなり心配だったんです。ここは若い人が多く、街に活気があるので良い刺激になりますね」と健二さん。
健二さんは30代から持病を抱えていましたが、それぞれの両親を介護し、見送るうちに、「自分たちもいつ何が起こるかわからない」と考え、老人ホームを検討するようになったとのこと。しかし、紀子さんは「親が入った施設を見ていたので、老人ホームにはプライバシーもないと思っていました。」とホーム入居に反対だったと言います。でも、見学してみると、ライフ&シニアハウス所沢は自由が制限されることもなく、自立した暮らしができることがわかって入居を決めたそうです。
図工の先生をしていた紀子さんは、自宅にいたころと変わらないペースで作品制作に集中し、週に数日は都内に出かける生活を続けています。一方、健二さんは入居前に体調を壊したこともあり、今は「健康回復が一番の目標」と、歩いて10分ほどの所沢航空記念公園でウォーキングをしたり、スポーツジムでトレーニングをされています。
 

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▲植物が好きな紀子さんは、自宅から持ってきた植物をベランダで育て絵の素材にしています。お部屋の壁に、季節に合わせたご自身の作品を飾るのも楽しみのひとつ

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▲ハウス内で開催される 「レインボー体操」で、無理なく体力づくり。「ハウスの友人にゴルフに誘われているので、体力をつけてコースを回れるようになりたいですね」と健二さん


しかしながら、私たち子世代が気になるのは「親が集団生活に慣れるか?」ということ。そのことを問うと「ハウスにはすぐになじむことができ、人間関係も良好だ」と口を揃えます。「皆さん互いに気遣いがあって、温かい雰囲気なのがいいですね。スタッフも、いい距離感で見守ってくださっています」。そして、そういう空気をつくっているハウスの姿勢を高く評価していました。「運営懇談会に出席しても、入居者から出た意見はどんな小さなことでも誠実に答えてくださるし、不明点があれば必ず翌月には回答してくださる。議事録は一言一句漏らさずに記載して入居者全員に報告してくれる。オープンな姿勢に信頼をおいています」(健二さん)。こんなディティールの確かさは、建物や設備より大事なチェックポイントであることは言うまでも有りませんね。

97歳の友人に刺激を受け、自主サークルを立ち上げ、自分らしく、気楽な生き方を・・・

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▲友人たちと自主サークルを立ち上げた加藤宏志さん

奥様を亡くし、1年前に入居した加藤宏志さん(80)は、奥様の闘病中から老人ホームを検討していたとのこと。「ここは自宅に近く、土地勘もありましたし、駅近で商店街があること、所沢航空記念公園でウォーキングができることが決め手になりました。近くに住む子どもたちと見学に来たのですが、特に相談することなく決めました。子どもたちが一番安心していると思いますよ。『少しは迷惑をかけたかったよ』と冗談を言うほどですよ」と笑います。

「生活環境を重視した」と言う加藤さんは駅周辺の飲食店をよく利用しているそう。「ネットでいい店を探して、ハウスの友人と飲みに行くんですよ」と聞き、そのご友人の年齢を知ってビックリ!その方は毎日食堂で隣に座る97歳の方。肩の力の抜けた生き方に学ぶことが多いそうです。そんなことから、今では、書道サークルやカラオケサークルにも参加するように。さらに、新しく自主サークルも立ち上げたそうです。「何か新しいことをしたいという気持ちの仲間が集まって立ち上げました」。これまでに所沢の歴史を聞く会などを開催。「これからどんなことをしていくか、何でもアリですよ。97歳の先輩のように気楽に楽しくやっていきたいですね」。

入居者一人ひとりを尊重し、最適なサービスのコーディネートを

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▲ハウスにはたくさんのオススメサークルがあります(生活コーディネーターの中川さん)

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▲サークルはスポーツ系から文化系まで多彩。特に麻雀サークルは人気です

自立してアクティブに生活している親世代の入居者が多い印象でしたが、もちろんそういう方ばかりではなく、幅広い身体状況の方がいらっしゃいました。生活コーディネーターの中川かおるさんに聞くと「ご入居者には、ハウス内で決してお一人ではないという安心感を持っていただきたい。そしてお一人おひとりの生活スタイルを尊重し、その方が望んでいることを察知して、その方に必要な支援を適切なタイミングで提供することを心がけています」。中川さんがもっとも大切にしているのは、ご入居者の話を聞くこと。「人生の大先輩なのですからこちらからアドバイスをするのではなく、まず聞く。そうすると、ご入居者の方の本当の気持ちが出てきます。信頼関係もそうやってできていくのだと考えています」。 201708171257_1.png

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▲1階の協力医療機関のクリニック。20年以上主治医として信頼され、いつでも指示を仰ぐことができる心強い存在

ライフ&シニアハウス所沢では、部分的に介護が必要な状態の場合は、デイサービスや訪問介護などの介護保険サービスを利用しながら自室で暮らし、24時間介護が必要になるとシニアハウス(介護居室)に住み替えて介護サービスを受けることができます。ご夫婦などでどちらかが要介護、もう一人が自立でも互いに快適に暮らすことのできる居室も用意されています。
ハウス長の小塙(こばな)孝志さんによれば、シニアハウスでは「お一人おひとりの24時間シートを作成して、ご入居者と一緒に最適なサービスを考えコーディネートをします。さらに担当者がついて毎日お話を聞き、ケアプランだけではできないオーダーメイドの介護を提供しています」とのこと。きめ細やかに親世代を支える体制を整えているようでした。
 

ハウスは入居者とつくり上げる共同体。誠実に入居者に向き合うことが大切

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▲「ご入居者から学ばせていただいています」(ハウス長の小塙さん)

ハウス長の小塙さんは「ハウスは、縁あって一緒に暮らす“我が家”です」と言い切ります。「一方的にサービスを提供するのではなく、充実した生活をコーディネートするお手伝いをするのがハウスの役割だと考えています。私たちにも未熟な部分はありますがそれを隠すことなく、人生の大先輩であるご入居者の知恵をお借りしながら良いハウスをつくっていきたいと思っています」。そのために力を入れているのが風通しのいいハウスづくり。運営懇談会は毎月開いて、入居者の意見を積極的に聞いています。入居者の側もハウス全体のことを考えた提案が多いとのこと。情報をオープンにすることで信頼関係がより強固になっているのを感じました。編集部には「ご入居者のことはご入居者から学ぶことができる」という言葉が印象に残りました。

また、ライフ&シニアハウス所沢では地域の盆踊りや餅つき大会、ラジオ体操が開かれ、地域の人との交流スペースにもなっています。受け入れるだけでなく、入居者も積極的に地域に出ていっているのがハウスの特徴。「所沢市民として市長に意見を言うこともあるし、地元老人会の会長を務める方もいらっしゃいます」。地域社会に貢献することが生きがいになり、自立した生活を送るエネルギーともなっているようでした。

入居者の要望を吸い上げて「食の楽しみ」を提供する

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▲明るいオープンキッチンなので、食事のスタッフとの会話も楽しそう(左から2人目が栄養士の速水啓子さん)


今回も編集部は、いつもどおり昼食を試食させていただきました。厨房に入るとスタッフが皆笑顔で迎えてくれ、「これはおいしいお料理が出てきそう」という期待も膨らみます。結果、小鉢に至るまですべてが家庭的でありながらプロの味で、取材陣も納得しました。
栄養士の速水啓子さんは、「委託ではなく直営であることと、オープンキッチンであることが私たちの強み。お客様が望まれているものをお出ししたいと思っています」と胸を張ります。カウンターから厨房スタッフの顔が見えるので、ご入居者が直接「こんなものを食べたい」と言ってくださるそうです。「食事はただ栄養が摂れればいいというものではありません。お腹が満たされることプラスアルファの部分を大切にしています」。

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▲今日のお昼メニューは、鶏肉のおろし煮野菜添え、新玉ねぎのサラダ、オクラメカブ、お味噌汁

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▲ご飯は、「普通」「柔らかめ」「おかゆ」「胚芽米」の4種類。ご入居者の声から始まりました

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▲お声にしっかり向き合ってカタチにしていきたい、そんな想いが伝わります

現在、郷土料理シリーズを企画中。厨房スタッフが自宅で食べている料理を出す企画では、意外な食材の組み合わせが好評だったそうです。入居者に「プラスアルファの食の楽しみ」を提供するために、多彩なチャレンジを続けている姿勢にホームの本質を垣間見た気がしました。
 

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▲食堂入口のボード。食への興味が広がります

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▲できることは自分でがモットー。自分でテーブルまで運びます。この毎日の積み重ねが元気と自信の源に

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ライフ&シニアハウス所沢

設置運営指導指針による表示事項
■所在地/埼玉県所沢市御幸町5-15(東館)、御幸町5-8(西館)■類型/介護付有料老人ホーム(一般型特定施設入居者生活介護)■居住の権利形態/利用権方式■利用料の支払い方式/選択方式■入居時の要件/入居時自立・要支援・要介護■居室区分/全室個室■介護にかかわる職員体制/2:1以上■介護保険/埼玉県指定介護保険特定施設(一般型特定施設■事業・運営主体/株式会社生活科学運営(長谷工グループ)

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