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睡眠、入浴、食事・・・老人ホームの常識を打ち破ったサービスを提供。原点は「ご本人がどうしたいか」

2017-09-27
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▲庭には桜の古木があり、1階のラウンジでは食事をしながらお花見もできます


「ソナーレ浦和」のレポートのため、JR「浦和駅」に降り立った編集部。(老人ホームにしては驚きの)駅近! 「駅から徒歩7分ですよ」と聞いていたものの、タクシーに乗ったことで、結果、道に迷い・・・図らずもホームの裏側から入ることに。まさに、この土地で百年も診察にあたっているという同一建物内のクリニック側から入り、そのままソナーレの庭へ。そこに出現したのは、タイムスリップしたような祠や藏、敷き詰められた瓦……ここが老人ホームとは思えないほどすばらしい風情に感動しつつ、浦和の歴史が息づくこの場所で、どんな運営がされているか取材してきました。

ソニー・ライフケア株式会社の100%子会社、ライフケアデザインが運営する介護付き有料老人ホーム「ソナーレ浦和」。ここは「ソナーレ祖師ケ谷大蔵」(世田谷区)に次ぐシリーズ2棟目。

ご入居者の希望をかなえたいと思いながらも、限られたなかでの動きにより充分なケアを提供できない……そんなジレンマを抱えていた介護職スタッフたちが「一番にご入居者のことを考え、ご入居者に寄り添ったホームをつくる」という、ソナーレの考えに共感を持ち集まったそうです。さまざまな介護現場で経験を積んできた強力なスタッフが、これまでの介護現場の常識を打ち破るケアに挑戦していると聞き、さらに取材が楽しみになりました。

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▲入浴タイムを楽しいものにと、75インチの大画面モニターを設置した大浴室。浴室にこんな大きなモニターというのは見たことがない。季節ごとに変わる映像は、本社のスタッフが撮影し編集しているそう。ワンカットを長めにしてご入居者が疲れないようにという配慮が嬉しい

「自分がされたらどう感じるか・・・」という視点でスタッフが考える

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▲ホーム長・堀部礼子さん

さっそくホーム長・堀部礼子さんにお話をお聞きしました。
堀部さんは介護業界26年のご経験をお持ちです。「これまで働いてきた施設では、例えば、ご入居者の方の様子を常に確認できるようにと居室のドアは開けっぱなしにしておくのが当たり前。ところがソナーレでは、プライバシーと睡眠に配慮して遮音効果のあるドアを採用して、扉を閉めておくと聞いて驚きました」と、スタート時のエピソードを語ってくれました。「これまでの介護現場では、“自分がされたらどう感じるか”という視点が、すっぽりと抜け落ちていたのです」。そう言われて編集部もハッとしました。親や自分が生活するスペースが常時見られていたら、今までの生活のようなプライハジーが守られず、さぞつらいことでしょう。

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▲ライフマネージャー・豊島隆史さん

ホームに入居すると、ホームに合わせた暮らしが始まります。例えば、起床から食事・入浴の時間が決められてしまったり、スタッフ体制などから対応する内容が決まるのは仕方がないこと、それが「ホームの常識」だと私たち子世代も思っているのではないでしょうか。
「ソナーレ」はまずそこからくつがえし、ご入居者の方の生活リズムにある程度合わせたプランを提案することを考えたそうです。

そのなかで重要な役割をするのが「ライフマネージャー」。ご入居者に、どんな生活をしてもらうかをいっしょに考えていきます。ライフマネージャーの豊島隆史さんに聞くと「日中に入浴すると体力のない方は疲れてしまい、午後の生活リズムが狂うこともある。そこでその方のリズムに合わせて昼間ではなく夕方の入浴も行っています」。また、朝の日光を浴びることができるよう居室の窓にはハイサッシを採用し、採光性を高めています。さらに、生活リズムは他人が決めることではなく、ご本人が日中にやりたいことを決めることを重視。「人と交流する」「レース編みをする」などの目標を立て取り組むことで、生きがい創出にもつなげているようです。

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▲居室の窓にはハイサッシを使用しているので明るいイメージ。18平方メートルのスタンダードタイプは、間口を広くしているので狭さを感じない。ベッドや家具の配置がしやすい正方形に近い設計(そのためにナースコールも2カ所に設置)

質の高い眠りのために、生活リズムの改善、高性能のベッドとマットレスを導入

大半の施設では夜眠れなくなるのを防ぐために、昼間は起こすようにしています。ただ、残念ながら座位を取っているというだけで、その姿勢のままうたた寝をしているという方や、睡眠薬に頼って生活リズムが狂い、日中ボーっとしている方も多いと聞きます。豊島さんによると、「本当の眠りとは何か、と考えるうちに、生活リズムを整えることの大切さに気づきました。同時に睡眠の質を高めると、起きている時間も活性化するのです」。人生の1/3を占めるにもかかわらず、今まで介護業界で着目されにくかった「睡眠」の観点から、ご入居者をサポートする「スリープマネジメント」。介護型の老人ホームとしては斬新な発想だと感じました。

さらに編集部が驚いたのは、質の高い眠りを追求するための高機能ベッドと3層構造のマットレスを特注で導入している点。一人ひとりの体圧を測定してマットレスをカスタマイズし、体圧を分散させて快適なベッドに。さらに、ご希望のある方には、睡眠計を用いて睡眠の状態をデータ化しているそうです。例えば、深夜の排せつ介助が睡眠を妨げていると判断すればパッドを足すなど、眠りの質を落としている原因を明らかにして、きめ細かに対策を取っています。

このベッド以外にも、特注で作ったという加湿器は自動給水でスタッフが給水する手間を省くという優れもの。水を取り換える時間は、その分、ご入居者と接する時間にしたいという想いから。
「テクノロジーは人間の力で及ばないところを補強するもの」と豊島さん。お話を聞いて納得。スタッフの手間を省くのではなく、さらにご入居者一人ひとりへのケアに集中するためのテクノロジーの活用なんですね。

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食事、リハビリ、ライフケアプラン。本当に必要なものを

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▲ご入居者の食事の時間に合わせて料理が出来上がるように調整、配膳しています。各テーブルにはお花。季節を感じながら食事を楽しんでほしいという想いが詰まっています

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▲蒸し鶏のピーナッツだれ、オクラとエノキの和え物、ご飯、おすまし汁

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▲お天気のよい日は2階のルーフテラスでお茶やお食事を

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▲AIBOもソナーレチームの一員。かわいいペットとしてご入居者の人気者。こんなところでもソニーならではのテクノロジーが活躍しています

ソナーレでは「その方にとって、ほんとうに必要なものを追求するには」という視点で考え、ご入居者のケアに関わるすべてのスタッフが意識と情報の共有をしています。
ケアマネジャー、看護師、管理栄養士、作業療法士、同一建物内のクリニックや各種医療機関などの専門職がチームで介護・生活と医療の視点からケアに関わり、「まず、ご入居者がどうしたいのかをお聞きする。その意識があれば、その方に自然と寄り添うことができ、生きたケアにつながるはず。そして、最後までやりたいことができるように、作業療法士を中心にした生活リハビリを重視しています」(堀部さん)。それぞれのプロが一丸となって、ご入居者一人ひとりに向き合う。これが実現した時、ご本人だけでなく、そのご家族にとって心強いチームになるでしょう。

最後に、どうしても気になった質問を堀部さんに・・・。ご入居者への強い想いを持ったスタッフが集まったとなると、まとめるのは大変では? と、 編集部は素朴な疑問を堀部さんにぶつけました。すると「やりたいことはさまざまですが、それらをすべてテーブルの上に出してもらって、ご入居者を中心に決める。ご本人はどうしたいか・・・。原点はそこです。スタッフみんなの経験を出し合うことで可能性は広がります。まだまだチャレンジです」。そんな頼もしい答えが返ってきました。
“手厚い介護”をうたうホームは多いですが、ケアする人の想い、そして、ソナーレ「らしい」様々な施策の数々はパンフレットだけではなかなかわかりません。見学したことで、ホーム長やスタッフの想いがダイレクトに伝わってくるレポートになりました。

「オヤノコト」編集長より

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取材してみて、事前に見ていたパンフレットやウェブサイトではわからないソナーレらしさを垣間見られた。まず、館内が明るい、そしてソニーらしい半歩先行くチャレンジ精神が感じられた。随所に工夫や想いがあるので、もっとアピールしても良いと思うが、それを声高に言わないところもこのホームの良さなのかもしれない。

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介護付有料老人ホーム「ソナーレ浦和」

施設の類型および表示事項
■所在地/埼玉県さいたま市浦和区東高砂町26-17■類型/介護付有料老人ホーム(一般型特定施設入居者生活介護)■居住の権利形態/利用権方式■利用料の支払い方式/選択方式■入居時の要件/入居時、原則満65歳以上、要支援・要介護■介護保険/埼玉県指定介護保険特定施設(一般型特定施設)■居室区分/全室個室■一般型特定施設である有料老人ホームの介護にかかわる職員体制/ 2:1以上 ■運営主体/ライフケアデザイン株式会社(ソニー・ライフケア株式会社100%子会社)

ライフケアデザインが提供する親世代の住まい

ライフケアデザインが提供する介護付有料老人ホームは、手厚い人員配置と看護師24時間常駐体制で、高品質なケアとご入居者の「生活」をホーム作りや運営の中心に置き、それぞれのご入居者にあったプランをご提案する「ソナーレ浦和」「ソナーレ祖師ヶ谷大蔵」、24時間体制の介護と看護、手厚い人員配置、毎日をいきいきと過ごしていただけるような企画したイベントやアクティビティの豊富さが大きな特徴の「ぴあはーと藤が丘」の3ホームがあります。

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「ソナーレ浦和」(埼玉県さいたま市)
最寄駅/JR「浦和駅」より徒歩7分(約600メートル)

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「ソナーレ祖師ヶ谷大蔵」(東京都世田谷区)
最寄駅/小田急小田原線「祖師ヶ谷大蔵駅」より徒歩4分(約295メートル)

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「ぴあはーと藤が丘」(神奈川県横浜市)
最寄駅/東急田園都市線「藤が丘駅」より徒歩1分

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