35歳を過ぎたらオヤノコト!ご一緒に、これからの暮らし、親子のコミュニケーションを考えていくサイトです。

家事研究家・高橋ゆきさん直伝 「家事で親子(コ)ミュニケ―ション」vol.1 親に頼る

2017-12-06
Tweet facebook share Email

年末が近づくにつれ、だんだん気になってくる大掃除。掃除に限らず、家事が億劫になった親のために何かしてあげたいと考えている子世代も多いのではないでしょうか。株式会社ベアーズ取締役副社長で家事研究家の高橋ゆきさんは、「家事で親子(コ)ミュニケ―ション。家事で介護予防」を提唱しています。
3つのキーワードをもとに、家事を通した親との付き合い方をご紹介します。

キーワード「親に頼る」

2年前、離れて暮らしていた高橋ゆきさんのお母様が体調を崩され、一時は歩行器を使われていたそうです。そして初めて知ったのが、電話で「きちんと食べてるわよ」というお母様の言葉を信じていたけれど実際は、お惣菜などを買って食べるなど栄養に偏りがあったということ。
それからは、仕事の合間を見て、食事を作ったり、食べる様子を見守ったり、できる限りのことをされたそうです。

「突然介護が自分ごとになったわけですが、ベアーズをはじめた18年前のように、実体験が『家事で親子(コ)ミュニケーション、介護予防』という考え方に結びつきました」と高橋ゆきさん。
現在は同居しているお母様にお願いした家事のひとつが洗濯。
それも洗うだけでなく、洗濯物を取り込んでたたむというすべての作業をお願いしたのです。「洗濯物を干すのは、手を上げたり伸ばしたりと日常生活ではほぼやることのない動作なので、リハビリにもなります。
また、母がどんなたたみ方をしていてもダメ出しはしません。シワができていても気にしないでそのまま着用しています」。するとお母様は高橋さんの服についたシワを見て、たたみ方を工夫するようになったといいます。
この経験をもとに高橋ゆきさんは、親のために子どもがあれもこれもやることは親のためではなく、「親世代には、家族の役割として家事をやってもらう」ことが大切と感じたそうです。

お掃除のワンポイントアドバイス

「大掃除は家中すべてやらなくていい」 大掃除は家中すべて自分がやるという固定観念は捨てましょう。親の家もそう。やりたいときに、やりたいところだけすればいい時代なのです。それ以外は家事代行サービスを利用したっていい。母は今納戸の片付けの真っ最中。部屋中すごい状態になっていますが、楽しそうにやっているのでそれでいいと思っています。親が幸せでいられるなら、子どもも幸せ。そう思いませんか?

お話を聞いた人
高橋ゆき(たかはしゆき)さん
株式会社ベアーズ 取締役副社長

株式会社ベアーズ専務取締役を経て、2016年、取締役副社長に就任(現任)。
家事代行サービス業界の成長と発展を目指し、 2013年、一般社団法人全国家事代行サービス協会設立以来、副会長を務める(現任)。
経営者としても、各種ビジネスコンテストの審査員、コメンテーター等を務める。
2003年、家事研究家としての活動開始(現任)。
2015年、世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦を開始(現任)。
2016年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも家事監修を担当するなど、家事研究家、日本の暮らし方研究家としてテレビ・雑誌などで幅広く活躍中。
1男・1女の母。ご自身のお母様を呼び寄せて同居中
http://www.happy-bears.com/

Tweet facebook share Email

掲載の記事・調査データ・写真・イラストなどすべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信などを禁じます。転載・引用に関する規約はこちら>>

ライター:坂口鈴香(Suzuka Sakaguchi)
20年ほど前に親を呼び寄せ、母を看取った経験から、人生の終末期や家族の思いなどについて考えるように。施設やそこで暮らす親世代、認知症、高齢の親と子どもの関係、終末期に関するブックレビューなどを執筆 してきました。これまでに訪問した親世代の施設は100カ所以上、お話を聞いた方は数えきれません。今は「オヤノコト」が自分のコトになりつつあり、自分の変化も観察しているところ。

こちらの記事もおすすめ!