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いくつになっても自分の人生は自分で決める そんな生き方のできる場所

2018-12-14
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「お互いの部屋が遠いのであまり顔は合わせませんが、出かけるときは誘い合う。それくらいの距離感がいいですね」。鈴木寿子さん(左)と熊野文子さん(右)

「ゆうゆうの里」は、日本老人福祉財団が全国7カ所で展開する自立型の介護付有料老人ホームです。奥浜名湖の東に位置し、温暖な気候に恵まれた「浜松〈ゆうゆうの里〉」。周辺には聖隷三方原病院をはじめ多くの医療機関が点在しています。ここで親世代はどんな暮らしを送っているのか取材しました。

入居者の表情が決め手に。毎日は観劇や食事……女子会のよう

10月秋の某日、編集部はJR「浜松駅」から車で「ゆうゆうの里〈浜松〉」に向かいました。途中、姫街道や三ケ日、三方原などの地名を目にして、この地の歴史に思いをはせているうちに、緑に囲まれた「ゆうゆうの里」に到着。
まずお話をお聞きしたのは、鈴木寿子さん(79)と熊野文子さん(77)。どちらもご夫妻で入居し、環境が似ていることから親しくなりました。鈴木さんは「入居者の方がいい表情をされていて」ここだ!と確信し、入居を決めました。何度も見学や体験入居をしているうちに、友達もでき「早くいらっしゃいよ」と言われるほどになっていたので、すぐになじむことができました。行事では職員の着付けを手伝うなど、主体的にかかわっているそうです。一方、入居後しばらくは集団生活に戸惑ったという熊野さん、サークルなどで交友関係が広がるとともになじんでいき今は鈴木さんと誘い合って、観劇や食事に出かけているとのことで、「女子会のようで、時間を忘れるくらい」と笑います。今熱中しているのは、卓球やウォーキング。「卓球は初めてでしたが、やってみるといいストレス解消になっています」と語ってくれました。

施設内外の活動で忙しい毎日 入居前に描いていた生活よりも充実

入居の決め手は、「自然豊かな庭があるから」という方も。敷地の中央にあるあずまやは、散歩の帰りなどにみなさんが自然と集まってくるそうです

進士敏さん(68)はお母様の介護を経験し、63歳で入居。「里に来たら、本腰を入れて好きなことができる」と全国の山城や城郭を回っています。さらに、施設内では卓球サークルを立ち上げ、俳句サークルでも代表を務めるほか、ゆうゆうの里防災委員などの活動にも励んでいます。毎日が忙しく、今は山城巡りが後回しになるくらいだとか。「入居したときは、こんなに里の活動をやるとは思いませんでしたが、それもまた楽しいですね。同じ釜の飯を食う家族として、里をよくするために助け合っていきたい」と楽しんでいます。
 

同好の士3人で立ち上げた卓球サークルは、メンバーが35人にまで拡大しました(左・進士さん)

お互いの生活を尊重して干渉しない暮らし方で充実した生活を長く続けたい

専属の職員が、日々の健康づくりをサポートしています

鈴木孝三さん(75)良枝さん(74)ご夫妻も、10年にわたる介護経験があります。「自立型ホームの広告を見て、こういう暮らし方もあるんだ」と見学を開始。数カ所見学した結果、自然環境に恵まれ、介護体制が充実していたことからも入居を決めました。「子どもたちは、私たちが親の介護で苦労していたのを見ていたからか、『ありがとう』と感謝してくれました。私たちの気持ちをわかってくれたことがうれしかったです」。
良枝さんは、以前は介護が必要になってからのことしか考えておらず、元気な間の暮らしのイメージがわかなかったと明かします。「こんなに充実した生活ができるとは思っていませんでした。周囲の先輩方をお手本にして、今の暮らしをできるだけ長く続けたいですね」と満足げなご様子でした。
 

鈴木さんご夫妻は、「ゆうゆう農園」で季節の野菜を育て、「自然体験をさせてあげたい」とお孫さんと収穫しています

主人公はご入居者 職員はやりたいことを支援する

施設長の木村浩朗さん。「ゆうゆうの里」での
勤続年数31年。心強い存在です

施設長の木村浩朗さんにお話を聞くと、親世代が自分の人生を考えて決めることを大事にしているそうです。「新しいことにチャレンジするのに年齢は関係ありません。主人公はご入居者。そんな生き方ができる場所にしたいと思っています」。そのために、職員はときにはそっと背中を押すことも。
そして自分のことができなくなっても、安心して自分らしく暮らせる体制が整っています。「ゆうゆうの里」では、常時介護が必要になると介護居室に住み替えて介護を受けることができます。勤務年数の長い職員が多く、ご入居者が元気なときからその方を深く理解しているから、介護が必要になっても寄り添うことができるのです。また医療面では、近隣に集積する医療機関と連携しながら、24時間看護職員が常駐する健康相談室がご入居者の健康をサポートしながら、主治医とご入居者との橋渡し役として、最期まで向き合える体制をつくっています。
「ご入居者と喜びも悲しみも分かち合い、その方のことを一番よく知っている職員がいる――それが私たちの誇りです」。木村施設長の言葉に、熱い想いを感じて取材を終えました。

「自分の親だったらどうすれば喜んでくれるんだろう」と召し上がる方のことを考えながら、想いを込めた料理をできたてにこだわって提供しています

「患者さんが来院する病院と違い、里はご入居者の家。こちらからご入居者の中に入っていき、何でも話せる関係づくりに注力しています」と田中京子課長(左)

「オヤノコト.マガジン」編集長・大沢尚宏のコメント

入居者のお話をお聞きしていると、老人ホームに入ることが目的なのではなく、これからの人生を自分らしく充実した時間を過ごしていくことを考えて「ゆうゆうの里」での暮らし方を選んだのだと強く感じた。だからこそ、サークル活動や友人との交流に積極的に参加して、みなさん生き生きとしているのだと思う。そんな想いを汲み取って職員がさりげなくサポートしているのも印象的だった。自立型のホームだからこそのメリットだと思う。

 

【設置運営指導指針による表示事項】
■類型/介護付有料老人ホーム(一般型特定施設入居者生活介護)■居住の権利形態/利用権方式■利用料の支払い方式/全額前払い方式■入居時の要件/入居時自立・要支援・要介護(伊豆高原・湯河原・大阪は入居時自立のみ)■介護保険/すべて都道府県指定介護保険特定施設(一般型特定施設)・介護予防特定施設■居室区分/全室個室■一般型特定施設である有料老人ホームの介護にかかわる職員体制/ 2:1以上
※「ゆうゆうの里」は、佐倉、湯河原、伊豆高原、浜松、京都、大阪、神戸と7ヵ所にあります。(入居時の要件は異なります)

介護付き有料老人ホーム浜松<ゆうゆうの里>
静岡県浜松市北区細江町中川7399
0120-60-4165(9時~17時)

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