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「オヤノコト」編集長インタビュー!親の見守りサービスってどうしてなかなか広まらないの?

2018-12-14
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セコム株式会社でシニア向けサービスを推進する深澤さん(右)と「オヤノコト.マガジン」編集長の大澤尚宏(左)

親に「何かあったら」と心配する「オヤノコト」世代は増えているのに、さまざまな見守りサービスも宣伝されているのに、なぜ「親の見守りサービスは当たり前」にならないのか? セコム株式会社でシニア向けサービスを推進する深澤さんへ、「オヤノコト.マガジン」編集長の大澤が直撃インタビュー。

日本には多種多様な見守りサービスが存在する

大澤 見守りサービスはかなり前から各社が提供しているのに、まだまだ認知度が低すぎる気がします。「オヤノコト.マガジン」の読者も「調べようとは思う」レベルの方が多い。どうしてだと思いますか?

深澤 理由はいくつかありますね。業種も分野も違う会社の多種多様なサービスが存在するため、お客様にしてみるとどこからどう調べていいかわからないこと。その中からいくつかピックアップできても、親御さんへの心配事の種類も複数あると単純な料金比較もしにくくなり、適切なサービスの選定が難しいこと。そのため、親御さんが倒れるなどニーズが顕在化するまで具体的に検討、導入に至らない、という現状があると思います。忙しい子世代の皆さんは、どうしてもそのようになりがちだと思います。

弊社としても、短いテレビCMなどでどこまで細かいメリットを伝えられるか、いつも模索しています。認知度を上げる努力をするとともに、お客様の「ちょっと聞いてみようかな」という気持ちに真摯に積極的に答えていきたい。そう考えて事業活動を展開しています。

大澤 セコムさんというと“防犯”のイメージが強いです。「防犯のプロがなぜ見守りサービスを?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか? 親に異変があったとき、 屈強なユニフォーム姿の警備員が飛んでくるのは抵抗あるって言われませんか(笑)。
 

深澤 セコムの業務はご家庭や企業を“守ること”ですから、防犯や防火にとどまらず、暮らしのあらゆる場面で安全と安心をお届けしています。
見守られる方が急病やケガのときに握るだけで救急信号を送れるペンダント型の通報機器「マイドクター」は、1982年から提供しているんですよ。

救急信号で出動する者全員の見た目が屈強かどうかはさておき(笑)、彼らは独自の訓練を積んでおり、お客様には制服を着た安全のエキスパートが来てくれることがセコムの価値だと言っていただいております。

見守られる方は迷惑をかけまいと我慢してしまいがちですが、たとえボタンを間違えて押して呼んでしまったとしても、料金が加算されることはありません。そういった細かなメリットの周知はもちろん、お客様の危険や不安を解消するサービスや商品をもっと考えていきたいです。    

安全のエキスパートによる充実した見守り

大澤 セコムさんのホームセキュリティによる見守りサービスは月額4000円代から利用できるとのことですが、「オヤノコト」世代と親世代、それぞれのお客様に接する営業の現場では、導入に至るケースと至らないケースの違いをどう感じていらっしゃいますか。導入の成功事例もあわせて教えてください。

深澤 子世代の方からのご相談も多いのですが、導入に至る割合が高いのは親御さんご本人からお問い合わせいただくケースです。やはりご本人が納得されることが大事なんですね。お子さんがすすめても、親御さんが「まだいい」「機器の扱いが面倒」と尻込みすると難しくなります。

導入にはご高齢の親御さんの誤解を解くこともポイントの一つ。「ホームセキュリティ? 窓開けていいの?」「間違えて押したらエラーになったり壊れたりしない?」といった問い合わせにも丁寧にお答えし、日常生活に制限など何もなく、機器の扱いもとても簡単だとわかっていただきます。

セコムはホームセキュリティあっての見守りですから、ご自宅の鍵もお預かりします。厳重な管理についてご説明すると、鍵を預けることについてお客様もご納得してくださいます。それによって、たとえば意識を失うなど中から鍵を開けられない状況に陥っても、私たちはお客様の元へたどり着けます。安心を実感していただけるのは、ここまで充実した見守りだからこそ。

導入してよかった事例としては、有事の際に助かったというエピソードももちろんありますが、「毎日安心して暮らせる」という声が一番ですね。その信頼をお友達に話してくださり、新たな成約となるケースも多いです。

大澤 お話を伺って、見守りサービスの本質というか、中身まで知らない人は多いと、あらためて感じましたね。最後になりますが、警備業界のトップランナーとして、見守りサービスについてのビジョン、今後の展望などがあればぜひお聞かせください。

深澤 確かにもっと多くの方にサービスについて知っていただかなければと痛感しています。まずは、どんなささいな質問でも構いませんので、お気軽にお電話などでご相談していただきたいですね。経験豊富なスタッフがお答えし、ご要望があれば専門のスタッフがご説明に伺います。

大澤さんも、弊社の見守りサービスで使用するホームコントローラーや機器を手に取ってわかっていただけたと思いますが、押すだけ、握るだけ、引っ張るだけなど操作は本当にシンプルです。そんな簡単な操作だけで、緊急時に駆けつけサービスを受けられるのが弊社の強み。そこを正しく伝えることで、見守りサービスをより多くの方にご検討いただけたらと思います。

16㎝×16㎝のコンパクトな「ホームコントローラー」(左)と握るだけで救急信号が送れるペンダント型の「マイドクター」

最新型の「セコム・マイドクターウォッチ」は屋内外での見守りに対応できる(屋外での利用は、スマートフォンが必要)

なお、ほかのより手軽なグッズによる見守りサービスで十分な時期もあるかと思いますが、単体が安価でもインターネットの契約ですとか結局ランニングコストがかかる場合もあります。サービスを選ぶ際には細部までよく確認した上で契約することが大事です。

セコムは1962年の創業以来、商品もサービスそのものも、たくさんのお客様からの声を受けて開発・改良をくり返し、そのクオリティを高めてきました。つまり使いやすいのはお客様のおかげなんです。これからもその姿勢で、救急サービスだけではなく、お客様の年齢の変化、自立した生活の継続、介護が必要な時期といったそれぞれに対応したサービスを広げていくことを目指しています。

大澤 今日は貴重なお話をありがとうございました。

「オヤノコト」編集長より

セコムは警備サービスの先駆者だが、見守りサービスについても30年以上前から取り組んでいるパイオニアであり、見守りについても、常に新しい技術やサービスの導入に熱心な会社であるとあらためて感じた。
取材の日も「マイドクター」を触らせてもらったが、端末はとても小さくて軽く、握力のない人でもボタンを押しやすいので、高齢の母親にも勧めやすいだろう。
今、緊急時に通報してくれる人がそばにいない一人暮らしの親世代が増えているが、ホームセキュリテイと一体化しているからこそ、緊急事態になった場合、鍵を開けて室内まで入ってくれるのは安心できる。
ただ、そのことが「見守りサービス」が必要な人にうまく伝わっていないのが残念だ。お世辞ではなく、セキュリティのプロが30年以上前から取り組んでいるサービスだからこその「ノウハウの蓄積」が、信頼につながることは言うまでもないだろう。

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